SPEC

規格・技術情報

シンボルコードの種類

商品や物品の管理、IDカードなどに用いるシンボルコードは、用途やデータ量に応じてさまざまなものを選択できます。

よく利用される2次元シンボル(2次元コード)

コード名 特徴 主に使用されている業界
QRコード QRは、Quick Responseの略。
国内で最も普及している2次元シンボル。英数字4,464字、漢字1,888字までの情報量が記録できます。
製造業はじめ広く利用
PDF417 2,000バイトまでの情報量が記録できます。 製造業、商品流通分野など
MAXI CODE 仕分け、追跡管理に適するように設計されています。 物流用仕分シンボル
データマトリックス 日本では「データコード」と呼ばれています。
2,000バイトまでの情報が記録でき、かつ小型化できます。
電子部品など小物部品のマーキング

よく利用される1次元シンボル(1次元コード)

コード名 特徴 主に使用されている業界
JANコード 標準タイプ(13桁)と短縮タイプ(8桁)の2種類があります。 日本の共通商品コード
NW-7 (CODABAR) 数字、特殊記号、スタート・ストップコードで構成されます。 宅配便、図書館、会員カードなど
CODE39 英数字、特殊記号で構成されます。 製造業はじめ広く利用
CODE128 アスキーコード128文字を始めとする英数文字全てが利用できます。 製造業、商品流通分野など
GS1-128 CODE128にアプリケーション識別子が付与されたコードです。 医療材料、医薬品、料金収納など

特殊なシンボルコード

複製防止QRコード

光学的にスキャン可能で複製しやすいというQRコードの特徴に対して、特殊な技術を用いて複製を困難にしたものです。

その他の自動認識技術

RFID(RFタグ)

ICチップとアンテナが組み込まれたタグ(ラベル)により、リーダーとの間で非接触での認識を実現します。シンボルコードとは異なり、視覚的に見えている必要がなく、隠れた物の認識をするケースなどに向いています。

OCR

カメラで撮影した画像から文字を読み取る技術です。特定のフォント(書体)でプリントされた文字を読み取るものや、手書き文字を読み取るものなど、用途によってさまざまな実現方法があります。

OMR

OCRの認識対象が文字であったのに対して、所定の位置に存在するマーク(黒塗りなど)を認識する技術です。マークシートなどで利用されます。