導入事例

阪神甲子園球場様

日本一の野球場、阪神甲子園球場
その舞台裏を支える小林クリエイトのソリューションとは

阪神甲子園球場
Webサイト:
https://www.hanshin.co.jp/koshien/

阪神甲子園球場ロゴ

「考えて、考えて、よりよいものを作る」
その時の作業は双方にとって苦労ですが、それは実りのある苦労ですよね。

  • 新田 慎也様
    阪神電気鉄道会社 EC事業本部 甲子園事業部

※部署名、役職名は取材当時のものです。

お客様の担当業務・プロフィールを教えてください。

2007年阪神電気鉄道株式会社入社、EC事業本部甲子園事業部に配属。以来、阪神タイガースの入場券等の企画・立案・運営を担当しています。高校、大学と野球部に所属していました。現阪神タイガース清水誉選手とは大学の同級生で、一緒に副キャプテンを務めていました。

課題はどういったことがありましたか?

年間予約席チケット(※1)の発送に非常に手間がかかっていました。熟練のパートさんに作業をお願いしていましたが、手作業ですので作業上のトラブルが発生したこともありました。その上、その方たちの高齢化が進み、ノウハウを引き継がせるのも大変で、後継者がいない状況でした。また、作業場はセキュリティ面が完全ではなく、不安はありましたね。年間予約席チケットは金券でもあります。販売価格で40~50億円のチケットが普通の会議室に置いてあるのは、やはりいい状態とはいえないですよね。

※1 年間予約席チケット:阪神甲子園球場で行われる阪神タイガース主催試合の観戦チケットを1シーズン分セットにしたチケット冊子。席種によって数十万円/冊する高額商品。小林クリエイトでは2005年から本チケットのデザイン・印刷を、2009年から梱包・発送業務を含めて対応している。

当社ソリューション導入のきっかけはなんでしょうか?

そんな課題を持ちつつ、ちょうど2009年に阪神甲子園球場のリニューアルが終わるのに合わせて、チケット販売だけでなく、製作からお客様の手元へ届くまでの工程を一から改善することにしました。小林クリエイトさんからの提案は本当にタイミングがよかったです。

小林クリエイトの提案

  • チケットのデザインやサイズを見直し、視認性を確保する。
  • 発送時にチケットを入れる専用ケースを作成し、お客様にチケット到着時の喜びをご提供する。
  • ゆうパックの送り状を、小林クリエイト製の送り状(名称:メリットフォーム)に変え、送り状に表示したQRコードから阪神タイガースの公式ホームページに誘導する。
  • 配送業者と連携し配送料金を低減する。
  • 発行から出荷までの作業環境のセキュリティを高める。
  • チケットの製作から局出しまでを分業せず、一括処理することで、急な変更にも対応しやすくする。

当社をお選びになられた一番のポイントはなんでしょうか?

提案していただいたソリューションの内容もよかったのですが、私としては、チケットは単なる入場するための券ではなく、お客様にとって「甲子園にタイガース戦を見に来た記念品」になりうるものにしたいと常々考えています。その思いをもとに小林クリエイトさんにはいろいろなことを投げかけたのですが、その時のレスポンスのよさ、デザイン力の高さ、総合的な提案力、そして何より「いいものを作ろう!」という熱意を共有できたので決めました。また、言われたことを言われたとおりにやってくるのではなく、一歩先をいく提案をしてもらえたのがうれしかったです。ゴールも一歩先を行きますからね。

当社と協業する中で苦労話や笑い話があればお聞かせください。

苦労話は正直ありませんね! もちろん「考えて、考えて、よりよいものを作る」。その時の作業は双方にとって苦労ですが、それは実りのある苦労ですよね。

導入後の効果をどうお感じですか?

今までのチケット発送と違い、大きなトラブルもなく、きちんと梱包されて発送されるので、トータル的に質は向上したと思っています。それ以上に、阪神甲子園球場としては今まで負荷が高かった、チケットの梱包から発送までの業務がなくなった分、いかに「お客様に喜んでいただけるか」を考えることに注力できることが効果としては大きいです。

お客様からの評判はいかがですか?

年間予約席チケットのデザインもさることながら、同じく小林クリエイトさんにお願いしている、当日券・前売り券の10パターンのデザイン展開はお客様にご好評をいただいております。導入して3年になりますが、何回も球場に足を運んでくださるお客様からチケットのデザインが毎回変わるので、「何種類あるの?」「他の種類と変えてくれ!」という声をいただきます。コレクション性のあるものは喜んでいただけますね。

小林クリエイトにメッセージを!

小林クリエイトさんにとって、もしかしたら要望が多すぎて一番ややこしいお客ではないですか?(笑:そんなことはありません)先ほども申しましたが、阪神甲子園球場が販売している入場チケットは、お客様にとって記念品になるものにしたい。そのためにも、お客様からの声を生かして、さらにいいものを提供していきたいと思います。小林クリエイトさんにはどんどんアイディアを出してもらって、私の思い、当社の思いを形にしていってほしいです。2014年に甲子園球場は90周年を迎えます。その時には何か新しいことをやりたいと思っています。またお手伝いをよろしくお願いします。

ご協力ありがとうございました。

小林クリエイト

灰崎 直仁
大阪支店 第一営業部

私たち営業スタッフは、阪神タイガースのチケット作りにあたり、常に念頭に置いていることがあります。それはお客様が集めたくなるチケットや、応援に来て記念になるチケットであってほしいという思いです。そのため、チケットデザイン仕様や素材は非常に重要です。当社のモノづくりの実績を生かした提案はもちろん、営業スタッフが常にお客様の気持ちになり、提案することも必要になってきます。その中からロイヤルスイート席のカード型チケットや、10種類の内容相違するチケット(当日券・前売券)が誕生しています。このように、チケットについては長年取引いただいているのですが、他のイベントごとでも「これは使えるのではないか」という商材があると、真っ先に甲子園球場様に提案させていただいています。採用の有無に関わらず、常にお客様がどうすれば喜ぶのかを考え続けることは、どのようなビジネスにおいても大切なことです。今後も真摯に取り組んでまいります。末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。

牧野 浩
営業本部 デザイン室 ディレクター

新田様の前任のご担当者様時代から、毎年年間予約席チケットのデザインをお任せいただいております。過去の担当者様からも、やはり「チケットは野球を見るためだけの紙切れではありません。すべてのお客様にとって記念品になりうるレベルのクリエイティブをお願いします」と仰せつかっていました。毎年「去年よりもいいものを」をスローガンに、デザインー見た目の美しさ、カッコよさだけでなく、ファンの方が笑顔になれるものを創り上げるのは簡単なことではありません。しかしながら、私も新田様と同じく「苦労」と感じることはないんです。みんなで阪神ファンをアッと言わせる仕掛けを考える……こんな楽しいことはないじゃないですか。阪神甲子園球場様のブレインと、微力ながら小林クリエイトのブレインを掛け算すれば、もっともっと楽しいものが生まれるはずです。また、アイディアを持ってお伺いしますね。今後ともよろしくお願いいたします。