音声認識で作業効率化を図る事例紹介

IT技術の活用により、現場業務の効率化が進む一方で、まだまだ効率化を図れる領域は残っています。例えば「入力業務」や「情報の確認」です。いずれも手入力をしたり、ハンディターミナルなどを持ち歩いてチェックしたりしているケースがまだまだ多いようです。こういった業務については、音声認識技術を用いてカイゼンすることで、より作業効率を高めることにつながります。本記事では、具体的な事例をもとに音声認識ソリューションの活用法を紹介します。

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情報入力・仕分け作業で起こる意外な工数

現場ではタブレットやRFIDなどをはじめとしたさまざまなIT技術が導入され、業務効率化が進んでいます。しかし、情報の入力に関しては手入力で行っているケースもあり、作業効率を下げる要因の一つとなっています。

情報の入力作業については、音声認識技術を活用することで、さらなる効率化を図ることが可能となります。本記事では、音声認識技術を活用した事例紹介を通して、活用方法や効果について解説します。

音声認識で短縮できる改善事例の紹介

音声認識技術の活用シーンとして、検査時や入荷、仕分け時の3シーンでの事例を紹介します。

<検査><br>ハンズフリーの音声入力で、精度測定業務約30%削減

はじめに紹介するのは、音声認識技術を用いた音声入力によって、業務効率化を達成した事例です。

【課題】精度測定とキーボード入力の繰り返しで時間がかかる

本事例の企業では、部品・製品の精度を作業者が測定した上で、少し離れた場所にあるPCにキーボードを用いて結果を入力していました。精度測定とキーボード入力を繰り返し行う必要があるため、多くの時間が費やされていました。

【改善策】測定と同時に音声で入力

キーボード入力を音声入力に変更することで、精度測定をすると同時に音声で数値を入力する仕組みを構築し、業務効率化を実現しました。

【効果】精度測定業務が約30%削減

ハンズフリーでの音声入力に切り替えたことで、精度測定とキーボード入力とを繰り返していた時と比べて、約30%の業務効率化につながりました。

音声認識で作業効率化を図る事例紹介

<入荷><br>音声認識技術を導入し、荷受け業務時間が大幅に削減

続いて、荷受け業務の時間短縮につながった事例を紹介します。

【課題】現場で手書きの伝票を作成し、
それを事務所に持ち帰りPCに入力するため時間がかかる

日々多くの部品が入荷されており、それらをデータベースに反映させるために、現場で手書きの伝票を作成し、事務所に持ち帰り手打ちでPCに入力していました。数が多いこともあり、データベースへの反映には非常に長い時間が必要な状況でした。

さらに、データベースへの反映中に発注を受けた場合、在庫があったとしても、データベースの反映が完了していないため、「在庫なし」と表示され、機会損失につながっていることも少なくありませんでした。

【改善策】音声入力で伝票を作成

現場で行なっている伝票の作成を音声入力化することで、荷受け業務時のデータ入力時間の大幅な短縮に成功しました。

製品の在庫登録が素早く行えることにより、従来よりもタイムリーに在庫状況がデータベース上に反映されるようになったため、顧客からの問い合わせにもスムーズに対応できるようになりました。

【効果】荷受け業務時間が大幅に削減

音声認識技術を用いた音声入力を採用したことで、荷受け業務に費やされていた時間が大幅に削減され、さらに機会損失の軽減にもつながりました。

音声認識で作業効率化を図る事例紹介

<仕分け><br>仕分け内容の音声指示方式を導入し、<br>ミス率が大幅に低下

最後に、ハンディターミナルによる仕分けから音声指示方式に変更したことにより、業務効率化を実現した事例を紹介します。

【課題】ハンディターミナルの画面を見て作業するため、作業が止まったり、仕分けミスが発生したりする

本事例の企業では、ハンディターミナルの画面に表示された指示内容に基づき、仕分けを行っていました。そのため、手が塞がり、目線も製品や仕分け先から外れてしまうので、業務の効率や正確性に課題がありました。

【改善策】仕分け作業者がヘッドセットを装着し、音声で指示を得る

課題の解消として、仕分け作業者がヘッドセットを装着し、音声で指示を得る方法を採用しました。ハンディターミナルを持つ必要がなくなるためハンズフリーになり、作業効率がアップし、目線が製品や仕分け先から外れなくなったことで、ミスのリスクも軽減されました。

【効果】ハンズフリーになり、作業効率がアップ。ミスの削減につながる

ハンズフリーとなったことで作業効率が向上し、さらに、仕分けによるミスの量は大幅に低下させることができました。

音声認識で作業効率化を図る事例紹介

工程ごとに効率化を図れる<br>「音声認識ソリューション」

ここまで3つの事例をご紹介しましたが、このように音声認識ソリューションを用いることで、ハンズフリーとなり、幅広い業務において効率化につながることがわかります。

そこで小林クリエイトでは、自動車業界を中心に、音声認識ソリューションを含め、製造過程の効率化に貢献できる新しいソリューションを日々ご提案しています。さらなる業務効率化を推進する上で、「音声認識など新しい技術を活用したい」とお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

また、音声認識などに関して、今回紹介した事例以外にも以下資料に掲載しておりますので、ご興味のある方は合わせてご覧ください。

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