フォークリフトの事故防止!RFIDを活用し接触事故を未然に防ぐ方法とは
荷役運搬作業に不可欠なフォークリフトですが、不注意や死角の発生などにより重大な労働災害を引き起こすリスクがあります。この記事では、フォークリフトによる事故の発生状況や主な事故原因について紹介し、事故防止にはどのような仕組みを構築すべきか解説します。
命に関わるフォークリフトによる労働災害
工場や倉庫での荷役運搬作業に活躍するフォークリフトですが、予期せぬ事故により労働災害を引き起こす危険性を持っています。商品の破損や接触事故はもちろん、従業員の命に関わる重大事故も発生しかねません。
以下ではまず、その危険性を認識するために、フォークリフトによる労働災害の現状を紹介します。
フォークリフトによる事故件数
厚生労働省の労働災害統計のうちフォークリフトの事故件数をみると、事故件数は毎年2,000件前後で推移しています。また、死亡事故件数は年間30件前後で推移しており、ここ10年は横ばい傾向です。
※厚生労働省「労働災害統計」参照
このように頻繁に事故が起きていることから、どの現場でも常に対策を講じておく必要があります。
フォークリフトによる4つの事故事例
フォークリフトによる事故の種類として、主に以下の4つがあります。
事故事例① 墜落、転落
フォークリフトごと段差や高所から落下したり、荷台から作業員が落ちたりしてしまう事例がよくあります。
事故事例② はさまれ・巻き込まれ
おもに注意不足や誤操作により、フォークリフトの周りにいる作業者が車両や荷物、壁などに挟まれてしまう事故です。
事故事例③ 作業者への激突
運転ミスや整備不良などにより、フォークリフトが作業者に激突するケースもあります。
事故事例④ 転倒
スピードの出し過ぎでカーブを曲がり切れず、フォークリフトが転倒し作業者が車外へ投げ出されたり、横転した車両の下敷きになったりしてしまう事例もあります。
以上のようなフォークリフトの事故はいつでも起こる可能性があるため、現場では常に緊張感をもって作業を行わなくてはなりません。
続いては、フォークリフトによる事故が起きてしまう原因を紹介します。
フォークリフトによる事故が起きてしまう原因
フォークリフトによる事故の原因は、主に2つあります。
安全確認を怠ってしまった
事故原因として多いのが、安全確認を怠ってしまうケースです。特に、発進時に周囲の安全確認が不十分だったことによる事故がよく見られます。シートベルトやヘルメットの装着を怠り、大事故につながるケースもあります。
また、長年の勤務経験による「慣れ」から慢心が生まれ、慎重さが失われることで事故が起きることも珍しくありません。特に、急いでいるときには注意が必要です。
ベテランの作業者も含め、日頃から安全確認の重要性を周知し、注意喚起することが重要です。
曲がり角や死角にて運転席から人が見えなかった
2つ目の原因は、曲がり角や死角によるものです。フォークリフトを運転する際は目検や指差し確認などを行いますが、曲がり角や死角によって運転席から人が見えないケースが少なくありません。通行人や作業者の側からも車両が見えず、接触や衝突事故が発生してしまうこともよくあります。
死角を生む原因となるパレットの積み方(手順や重量など)を再検討したり、積み荷の調整の際には必ず駐車ブレーキをかけたりするなど、思わぬ事故が起こらないよう安全なルールを整備し、徹底順守することが重要です。
このような事故原因を把握していても、安全確認や注意喚起は人間が行う以上、どうしても確認漏れや油断は生まれてしまいます。そこで重要となるのが、安全確認を促すための仕組みづくりです。どのような仕組みをつくれば良いのか、以下で解説します。
フォークリフトによる事故を防ぐ安全確認を促す仕組みづくり
フォークリフト事故を防ぐためには、次のような安全確認を促す仕組みづくりが重要です。
運転手側だけではなく、通行人・作業者側も気づく仕組みが必要
事故を防ぐには、フォークリフトの運転手側だけでなく、通行人や周囲の作業者も危険に気づける仕組みが求められます。具体的には、ICタグやRFIDを利用して、対象物が接近していることを運転手と周囲の人間の双方に知らせてくれる仕組みです。
危険を察知し通知する「RFID検知信号灯鳴動システム」
そのような仕組みづくりとして有効なのが、小林クリエイトの「RFID検知信号灯鳴動システム」です。RFIDは一種の自動認識技術であり、専用のRFタグ内にあるID情報を電波によってキャッチし、近距離の無線通信により情報がやり取りされます。これを事故が発生しやすい場所に設置することで、フォークリフトなどの接近を察知し、信号灯の鳴動により作業者に周知できるため、対象物の接近に気づくことができ事故を未然に防止できます。
また、事故防止以外にも、持ち出し禁止物の管理も容易となるため、備品の紛失を防ぐ効果も期待できます。
安全確認や車両の点検・整備を徹底することに加え、このシステムを活用することで、フォークリフトによる労働災害を可能な限りゼロに近づけることが可能です。
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