製造現場改善に役立つコラム集

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自動車部品サプライヤーが直面する
部品在庫管理工数の増加と対応策

自動車部品メーカーとしては、納期を厳守するために、多くの在庫を抱えざる得ないケースも少なくありません。必要以上に多くの在庫を抱えることでムダな管理工数や管理コストがかかってしまうという問題があります。本記事では、過剰在庫がもたらす工数やコストの増加への対応策について紹介します。

生産構造上、
納期遅延が不可避なため在庫を抱える現状

製造業では、高品質で、納期が遅れず、低コストであることが強く求められています。この3要素は、各英単語の頭文字から「QCD」と呼ばれおり、各要素のバランスが非常に重要視されています。本章では、「QCD」の中でも、「Delivery(納期)」に関しての現状について紹介します。

2次3次サプライヤーが製品を1次サプライヤーに納入し、1次サプライヤーがユニットモジュールを生産する構造上、どこかで納期がずれてしまうと、生産工程全体の遅れにもつながります。このような事態を招いてしまうと、信用問題に発展し、今後の取引にも悪影響を及ぼす恐れがあるため、自動車部品メーカーをはじめとした自動車産業に関連した業種では、 納期厳守を意識して対応しています。

自動車部品メーカーとしては、納期を厳守するために、多品種の部品在庫を抱えざるを得ないケースも少なくありません。納期については、生産状況に応じて必要となる部品数の予測・見込み数値(フォーキャスト情報)が提供されますが、納期時期が近づくと情報が変更されるため、その変更にも対応していく必要があります。

圧倒的に部品数が多く在庫管理が難しい

納品情報の変更への対応を含めて、必要な部品の在庫を管理するための作業に時間・工数が割かれることで、生産性の低下や担当者の他業務への悪影響も懸念されるため、効率的に部品在庫管理を行うことが重要です。

しかし、1台の車をつくるのに、約3万点の部品が必要と言われていることに加えて、各部品の個別加工や包装形式の指定を考慮すると、取り扱う部品は多品種になり、在庫の管理は複雑な状態になっています。

工数をあまりかけず、納期厳守するために、過剰に在庫を保有してしまっているケースも多いのが現状です。

過剰在庫適正化が喫緊の課題

納期を厳守するために過剰に在庫を保有してしまっている場合に問題となることは「管理の複雑化」だけではありません。

保管しておくためのスペースや状態を保つための管理費用なども課題となります。過剰在庫が多いほどその在庫を保管しておくためのスペースは広くする必要があり、管理費用も大きくなります。

過剰在庫を適正化できない場合、このようなムダなコストがかかり続け、経営状態の悪化にもつながりかねません。コストを削減するためにも過剰在庫の適正化は喫緊の課題となっています。

在庫適正化に必要なデータの可視化が重要

多品種となる部品の在庫を適正に管理するためには、在庫状況の実態を把握し、手間なく確認できる状態にする必要があります。

そこでQRコードやRFタグを用いることで、状況把握のための入力といったムダな工数なく、在庫状況の実態把握することができます。また、生産変動に応じた部品を調達するためのシステムを導入することで、常に適正な在庫数を確保することが可能となります。システムの活用により、過剰在庫の数を減らすことができるようになり、保管スペースの省スペース化や管理費用の圧縮にもつながります。例えば、以下のような方法で材料のムダを削減することが可能です。

【改善事例】RFIDを活用した”在庫のみえる化”で廃棄ロス削減
自動車部品メーカー社様では、使用期限のある材料が倉庫で一時保管されており、使用時には期限の近いものから順に運び出す必要がありました。しかし、作業者は先入れ先出しルールがシステム化されておらず、人手での部品管理を行っていましたが、それには限界がありました。そのため、数パーセント余りの使用期限切れ材料が発生し、廃棄処分となっていました。これらの問題はRFIDを活用した”みえる化”を行ったことで、誰でも簡単に操作が行え、材料のムダを削減することができました。

こうして在庫のみえる化に取り組むことで、人的工数、費用のムダを省くことができます。

このように、小林クリエイトでは、創業以来、80有余年の自動車業界をはじめとした製造業支援実績があり、QRコードやRFタグをはじめとした数多くのソリューションをご用意し、多くの企業様の省人化/業務効率化をサポート致しております。また今回は、多くのご担当者様が悩まれていた課題に対するお役立ち資料をご用意いたしましたので、以下のようなお悩みを抱えている方はぜひ資料をご覧いただき、貴社の改善策にお役立てください。

  • 現場のみえる化を検討している方
  • 業務効率化を改善したい方
  • IoT化を検討している方