製造業で
クラウドの利用が広がっている理由とは

製造業では、 IoTソリューションとしてクラウドサービスを利用するケースが広がっています。この記事を読んでいる方の中にも、 IoTやクラウドの導入を検討している方も少なくないのではないでしょうか。今回は、製造業でなぜクラウドサービスの利用が広がっているのか、その理由について解説します。クラウドの活用によるメリットも取り上げているため、検討段階にある方はぜひ参考にしてください。

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生産性の向上に不可欠なデータ活用

製造現場でもクラウドサービスが普及している背景には、IoT(モノのインターネット)化へのニーズがあります。IoTの活用により、企業は生産性向上や高品質のサービス提供が期待できます。あらゆる分野や市場でIoT化が進められていますが、そのなかでも幅広い効果が期待できるとされているのが、工場などの製造現場です。

工場におけるIoT化については以下の記事で解説しております。あわせてご覧ください。

IoT化によりあらゆるデータを収集・活用し生産現場を「みえる化」することで、さまざまな機器や設備などを最適化することができます。具体的には、工場内の設備によって生成するデータを収集して分析・活用し、良い製品を作ることはもちろん、ユーザーにとって付加価値のある製品の製造にもつながります。

また、DX推進が求められているという背景から、データ活用を検討している企業も少なくありません。
製造業におけるDX推進については、以下の記事で紹介しております。あわせてご覧ください。

一方で、現状のデータ活用には様々な課題があり、IoTの活用が十分に進められていないケースもあります。続いては製造業が抱えるデータ活用の課題について解説します。

製造業が抱えるデータ活用の課題

データ活用を目指す製造業者が多い一方で、データ活用にはさまざまな課題があります。ここでは、製造業においてデータ活用を行う際の課題について解説します。

運用にコストがかかる

セキュリティ面の懸念から、オンプレミス環境でデータ管理を続けている企業も少なくありません。一方で、オンプレミスでは、全ての管理を自社で行わなければならず、管理者が必要となります。また、サーバーの管理・運用・保守にもコストがかかるため、運用コストが高額になる傾向にあります。

外部のデータが収集できない

データ収集を行う環境がオンプレミスである場合、社内ネットワークにつながっていなければ使用することができません。オンプレミスとは、サーバーなどの情報システムを自社内に機器を設置して運用することです。オンプレミスは社内での使用を前提としているため、社内ネットワークにつながっていない協力会社や社員の自宅、外出先のような外部のデータ収集ができないという課題があります。外部データの収集・活用のためには、社内に限定されない環境を整備する必要があります。

オンプレミスでは、データ蓄積に限界がある

近年では、製造業界でも過去のデータを分析し、QCD( Quality :品質、 Cost :コスト、 Delivery :納期)の改善に活用することが多くなってきているため、データの収集・保管は欠かせません。しかし、オンプレミスだと保存容量の限界が発生する度に、データ削除・保存容量の拡張などを検討しなくてはいけないため、日々収集される膨大な量のデータに対応できなくなります。データ蓄積にあたっては、保存容量を自由に増やせるなど柔軟性が必要とされます。

製造現場でクラウドを利用するメリット

ここでは、製造現場でクラウドサービスを利用することで得られる具体的なメリットを紹介します。先ほど紹介した課題も、クラウドサービスであれば解決できるため、IoTを活用したい方はぜひ参考にしてください。

インターネットに接続していれば<br>外部のデータも収集できる

クラウドサービスは、インターネットに接続できる環境さえあれば利用できます。そのため、クラウドサービスを利用することで、社内インターネットに接続していない協力会社のデータなども収集可能です。幅広いデータ収集ができるようになるため、データの質も向上すると考えられます。

過去のデータも適切なタイミングで取り出せる

オンプレミスでは、部門ごとにファイルサーバーが分散していることもあり、横断的にデータを検索することは簡単ではありません。
一方でクラウドサービスであれば、必要に応じて容量の増減ができるほか、端末やネットワークに関係なくサービスを利用できるため、データの分散といったことが起こりません。検索性にも優れているため、必要なデータを即座に見つけ出すことも可能です。

初期投資、維持費が安価

クラウドサービスは、導入コストが安価な傾向にあります。オンプレミス製品の場合、サーバー管理や保守契約、管理者を設置することに伴う人件費など、初期費用や維持管理コストなどさまざまな面でコストがかかってしまうため、企業によっては導入できないケースも少なくありません。クラウドサービスは、自社に機器を設置する必要がないため、導入や運用のためのコストが抑えられることから、コスト削減が期待できます。

またクラウドサービスは、ひとまずやってみるといった使い方が可能です。一定の契約期間を前提としたサブスクリプション契約モデルが主流であるためです。しかし、契約条件はサービスを提供する企業によって異なる部分もあるため、例えば、3ヶ月だけ使ってみて、そのうえで継続するか判断するといった利用を試みる方法もあります。また、月額費用が決まっているため予算計画も立てやすい点も特徴です。

上述の通り、クラウドは従来のオンプレミスと比較しデータ管理がしやすく、コストを低くして運用できるのが特長です。このようなメリットから、今後もさらに活用が進んでいくことが考えられるでしょう。

最後に、弊社小林クリエイトが提供する製造業向けのクラウドサービスをご紹介します。

クラウド型二次元コードシステム<br>「シンボルカッター」

「シンボルカッター」はクラウドサービスを活用した二次元コード読取システムです。多種多様な二次元コードに対応しており、二次元コードの種類にかかわらず横断的に読み取ることができるため、作業効率の向上が見込めます。

また、クラウドシステムを使用しているため、インターネット環境下であればどこでも作業実績の閲覧が可能であり、低コスト・短納期での導入にも対応しています。

シンボルカッターにご興味のある方は、ぜひ以下から資料をご覧ください。

製造業のIoT・IT化なら<br>小林クリエイトにご相談を

今回は製造業においてクラウドの利用が広がっている理由について解説しました。

小林クリエイトでは製造業や自動車部品メーカーなどに向けてさまざまなソリューション、お役立ち情報をご提供しています。業務効率化、リードタイムの短縮、品質の向上、ヒューマンエラーの防止など、幅広い目的に合わせたご提案を行っておりますので、製造業の業務改善を図りたいとお考えの方はぜひご相談ください。

今回紹介したような製造業のIoTやIT活用にご興味のある方は、以下のお役立ち資料でも紹介しておりますので、あわせてご覧くださいませ。

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