資産管理を徹底!工場や倉庫で必要な備品管理の方法
工場や倉庫では資産管理が不可欠です。管理を徹底していないと物品の所在がわからなくなる、その結果として生産性が低下するといったさまざまな問題が生じます。そこで、例えばロケーション管理の導入や台帳での管理の徹底などの対策を行うことが重要になります。
本記事では、工場や倉庫における資産管理の方法や、管理の対象物とその課題などを解説します。
工場や倉庫での資産管理の重要性
工場や倉庫には、治具・工具、パレット・通い箱、金型などさまざまな資産があり、それらを適切に管理することは非常に重要です。資産を紛失すると追加の購入やレンタルが必要となり、コストがかかる上に、生産・出荷の安定稼働ができなくなり、生産性に悪影響を与えます。また、紛失したモノを探す工数や廃棄手続きも必要になります。
特に、持ち出し・返却ルールが徹底されていない場合や、手書きの台帳やエクセルへの手入力で管理している場合は、管理が属人化されているため、資産の所在がわからなくなることが少なくありません。ロケーション管理を適切に行っていないことも、資産の所在がわからなくなるため、管理がうまくいかなくなることの一因として挙げられます。
工場や倉庫での資産管理の方法
では、工場や倉庫での資産管理はどのように行えばよいのでしょうか?
具体的な資産管理の方法としては以下の4つがあります。
保管する数・保管場所を決める
まずやるべきことは、保管する数と保管場所を決めることです。
保管する数に関しては、資産ごとに必要最小限の数量を検討・決定し、過剰在庫を避ける必要があります。
保管場所に関しては、使用頻度や重要度に応じて保管場所を決め、ロケーション管理を行います。見やすく取り出しやすい場所に配置し、効率的に作業できる環境を整えることも大切です。
ロケーション管理については以下の記事をご覧ください。
必要な情報を管理する
資産に関する情報を一元管理するため、品名、管理番号、数量、保管場所、使用状況などを記録した管理台帳を作成します。
手書きの台帳やエクセルへの手入力だと時間がかかり、ミスが発生しやすくなりますが、バーコードや二次元コードを活用し、システム上で管理するとさらに効率的な管理が可能となります。
バーコードや二次元コードを活用した管理については以下の記事をご覧ください。
定期的に点検・棚卸する
月次や四半期ごとなど、定期的な点検・棚卸のスケジュールを設定することも重要です。棚卸時には実際の在庫数と台帳の記録を照合し、差異があれば原因を調査します。
点検時には工具や金型の状態を確認し、必要に応じてメンテナンスや交換をすることで整備不良や故障を防ぐことができます。
管理ルールを定め周知する
使用・返却のルール、保管方法、点検頻度などに関するルールを定め、周知します。同時に、マニュアルの整備や資産管理に関する研修を実施することで、従業員の意識の向上を図ります。
管理責任を明確にするため、各資産の責任者を決め、管理体制を整えることも重要です。
ここまで資産管理全体のコツを解説しましたが、各資産とその課題にはどのようなものがあるのでしょうか。次章で解説します。
工場や倉庫での資産管理対象物と課題
以下では、工場や倉庫での資産管理における主な対象物とその課題をご紹介します。
治具・工具
モノの加工や組み立てに用いられる治具・工具は、製品の品質・精度向上や一定化、生産性向上などに不可欠です。スケールやマジックなども含め、多岐に渡る物品の管理が必要となります。
しかし、所在管理が属人化し、保管場所が共有されていないことや、作業者が持ち出したまま返却されていないことも少なくありません。
治具・工具管理でよくあるトラブルとその解決策については以下の記事で解説しています。
パレット・通い箱
荷物の保管や運搬で使うパレット、拠点間を往復して輸送するための通い箱も重要な資産管理対象物です。運搬の効率化や安定性の確保などに役に立つ重要な資産ですが、「取引先に送られると自社の管理外になる」、「持ち去ること自体が簡単にできてしまう」などの理由で所在不明になりやすいという問題があります。
管理ができていないと見込みによる補充が増え大幅なコスト増につながるため、適切な所在管理が重要です。
パレット管理の課題や解決策については以下の記事をご覧ください。
金型
プレス加工や鍛造、鋳造などに使用される金型も、製造業においてなくてはならない資産です。
金型の管理やメンテナンスを怠ると、サビや製品への汚れの付着などが起きやすくなり、不良品発生の原因となります。所在管理が徹底されておらず紛失してしまうと、メンテナンスができず生産性低下を引き起こすため、金型の資産管理も非常に重要です。
金型管理の課題と解決策については以下の記事で解説しています。
PC・タブレットなどの情報端末
PC・タブレットなどの情報端末も資産管理対象に含まれます。情報端末には重要なデータが含まれていることが多く、資産管理が徹底されていないと、紛失・盗難発生時に情報漏えいのリスクが高まります。
また、定期的なメンテナンスや更新を行うためにも適切な管理が求められます。
治具・工具や金型など各管理対象物の課題を解決することで、適切な資産管理が可能となります。そこで特に重要になるのが、管理台帳やシステムなどを活用したデータの「みえる化」です。
次章では、資産管理を可視化するソリューションをご紹介します。
工場や倉庫での資産管理をシステムで「みえる化」
以下でご紹介するように、小林クリエイトは工場や倉庫で利用する資産を「みえる化」し、資産管理を徹底するためのソリューションを豊富に揃えています。
治具・工具
治具・工具をはじめとする備品管理を効率化するソリューションとして、物品管理システムの「ぶっぴんさん」があります。
RFタグや二次元コードを備品に取り付け、リーダーで読み取ることで所在把握を効率化し、工数低減や作業ミス防止の効果が期待できます。
詳細はこちらの資料をご覧ください。
またRFタグには、吊り下げて使用できるストラップタイプのものもあり、従来のRFタグでは取り付けにくかった備品にも取り付けられます。
詳細はこちらの資料をご覧ください。
パレット・通い箱
パレット・通い箱のような循環資材を「みえる化」するソリューションとして「RePaX」があります。
RePaXは、循環資材をいつ、誰に貸し、どこで使われているのかを把握し、循環資材の管理状況、在庫状況を可視化するパッケージシステムです。資材の紛失トラブルを防ぎ、作業効率向上とコスト低減の両方を実現します。
詳細はこちらの資料をご覧ください。
金型
金型は頻繁な出し入れや貸し借りが行われるため、適正な管理のハードルが高いとされますが、「ぶっぴんさん for 金型」を活用し、金型の持ち出し時や返却時に使用場所・保管場所を登録することで、PC・タブレット上で金型の所在確認が可能となります。
ショット数をハンディターミナルに入力することで、システム上で、金型の適切なメンテナンスのタイミングも把握することが可能です。
詳細はこちらの資料をご覧ください。
PC・タブレットなどの情報端末
PC・タブレットなどの情報端末を適切に管理できるソリューションとして、透明樹脂封止RFタグ「スケさん」があります。
業務で使用するPCやスマホ・タブレットなどのIT機器の棚卸を行う際、部門ごとに目視でリストと照合していると担当者の負担が大きくなってしまいます。IT機器に「スケさん」を取り付ければ、リーダーをかざすだけで棚卸が可能となり、棚卸業務の負担軽減と精度向上が期待できます。小さなタグサイズでストラップ付きなので、今までRFタグの取り付けを諦めていたIT機器のようなモノでも取り付けやすく、かつ長い更新距離を実現していることから、IT資産管理に適しています。
詳細はこちらの資料をご覧ください。
その他にも、RFIDを活用したソリューションでさまざまな課題を解決できますので、ご興味のある方は下記よりお問合わせください。
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