【原価低減活動実践企業必見】
RFIDを活用したコスト低減事例の紹介

モノなどの管理をQRコードベースからRFIDベースに変革し、業務効率化を図る企業が増えた昨今、RFIDは活用の幅が広いため、自社のどこで活用できるのか、どの業務が最も効果的なのかなどが手探り状態である方も少なくないのではないでしょうか。

本記事では、今後、QRコードからRFIDに移行しようとお考えの方、移行済の企業で、まだまだ改善できる点を探している方に向けて、RFIDを活用し、データを一括管理することで、より作業効率が向上した改善事例について紹介します。今後の活用の参考としてください。

早速、RFIDの活用事例について紹介します。
本記事では、「RFIDで先入先出のみえる化でコストカットにつながった事例」と、「RFIDで資材滞留、不正持ち出しを減らしコスト低減した事例」の2つの事例をもとにRFIDの活用方法やその効果について解説します。

はじめにRFID活用することで、廃棄コストを低減した事例を紹介します。

【課題】人的作業で行う材料投入作業では業務の効率化に限界がある

本事例の企業様では、材料の使用期限を管理する必要がありました。使用期限は材料自体にタグで記載されていましたが、システム化されておらず作業者に頼って材料の投入が行われていました。

このような人的作業が行なわれていたため、作業者によって適切な使用期間の材料を選定できる割合に、ばらつきが生じてしまっていました。また、使用期限切れを起こしてしまった材料の廃棄も発生していました。

【改善策】RFIDの先入先出のみえる化を実施

RFIDを導入し、材料の先入先出のみえる化を実現しました。
材料に使用期限などの情報が付与されたRFIDを設置し、適正でない材料が運ばれそうになると、信号灯などでアラートが出るような仕組みを構築しました。また、作業者には従来通りの業務を行ってもらうことで、導入のハードルを下げて実施しました。

【効果】廃棄材、ムダなコストの低減を実現する

RFIDを用いることで、作業者の人的作業で運用されていた業務から、誰もが簡単に行える業務環境への変革を実現しました。安定的に先入先出での運用が可能となったことで、更なる廃棄材料の低減が実現し、ムダなコストの大幅な低減にもつながりました。

続いてRFIDを活用することで、予備品などの資材滞留、不正持ち出しを減らした事例を紹介します。

 【課題】資材の持ち出し管理ができず、資材滞留、不正持ち出しが減らない

本事例の企業様では、倉庫にある予備品の持出・返却の管理が十分にできておらず、資材の滞留や不正持ち出しが多く発生していました。十分な管理がなされていない中で、予備品が不足していれば、追加補充などを行っており、ムダなコストも多く、課題の一つとなっていました。

【改善策】RFIDを活用し、一括読み取り管理を実施

RFIDを導入し、いつ、だれが、何の予備品を持ち出し、返却したかを管理できるような仕組みを構築しました。

まず、社員と予備品にRFタグを持たせます。社員は倉庫に入室する際に、RFタグによって識別されます。倉庫から予備品を持ち出す際に、予備品に付けられているRFタグが一括で読み取られ、内容を確認し、持ち出し処理を行います。これにより、いつ、だれが、何の予備品を持ち出したのかを記録することが可能となります。

【効果】資材滞留、不正持ち出しを減らしコスト低減

RFIDを導入したことで、持出・返却管理が可能となり、資材の滞留低減、不正持出・持込リスクの低減につながりました。

RFIDを導入する企業は増えてきています。RFIDを導入し、在庫管理をするだけでも十分に業務効率化を図ることが可能ですが、今回紹介した事例のように使い方次第でさらに業務効率化やコスト低減につなげることができます。

小林クリエイトは自動車業界を中心に改善提案をおこなっている実績があり、課題解決に向けた最適なご提案が可能です。RFIDを活用し、業務効率化やコスト低減を実現したいと思われている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

また、RFIDや音声認識に関して、今回紹介した事例以外にも以下資料に掲載しておりますので、ご興味のある方は合わせてご確認ください。