採血のイレギュラー運用こそ、システムで業務効率化!4つのお役立ち機能を解説

採血のイレギュラー運用こそ、システムで業務効率化!4つのお役立ち機能を解説

採血受付・呼出し・患者照合までの業務をサポートする採血業務支援システム「RInCS」

 

今回は、採血室でのイレギュラー運用に役立つRInCSの機能

「糖負荷モード」「タブレット」「ダミーオーダー機能」「優先受付機能」をご紹介します。

 

 

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採血室でのイレギュラーな運用とは

 

 

 

代表的なイレギュラー運用は4種類


外来採血は、採血受付順に呼出しを行い、1回の採血で検査が終了するのが一般的です。

それ以外として、イレギュラーに発生する運用は、以下の通りです。

 

 

イレギュラーな運用

種類 内容
糖負荷試験 糖分摂取による血糖値の変化を測定し、糖尿病を最も確実に診断できる検査。患者1人に対し、1日に複数回の採血を行う。
臥床採血 安静採血と言われることもあり、安静状態の血液を採取する検査。一定時間ベッドに横たわり、安静にした後に採血を行う。
オーダー無し採血 検査オーダーが無い患者様の採血。治験採血や研究用採血など、診療目的でない採血。
優先採血 採血後の検査や治療の開始時間が決まっている患者様、臥床採血を行う患者様など、優先的に行う採血。

 

 

ここからは、イレギュラー運用に役立つRInCSの機能を詳しく解説していきます。

 

 

 

時間管理を楽にする「糖負荷モード」

 

 

 

採血時間の管理が必要な糖負荷試験


糖負荷試験には、複数回の採血が必要です。

まず経口ブトウ糖飲用前に、1回目の採血を実施します。

次に経口ブトウ糖を飲用し、服用後30分後、1時間後、2時間後、採血を行います。

(検査内容により、時間、回数が変わる場合もあります)

 

次の採血までの時間管理も、採血者の重要な仕事となります。

 

 

 

指定された採血時間を過ぎないように、注意を払わなくてはいけない


採血時間の管理をするために、

・採血時間をメモし、見えるところに貼っておく

・タイマーをセットする

・採血時間を記録したメモを、患者様に渡す

といった方法がありますが、他の業務と重なることで時間管理ミスをすることもありえます。

 

 

 

「糖負荷モード」により、手書きの手間削減&時間管理ミス防止


RInCSの「糖負荷モード」は、スケジュールラベルを発行、負荷後の採血時間を自動で管理し、所定時間にシステムアラートを表示します。

スケジュールラベルを2セット発行し、それぞれ患者様用、職員用として使用します。

 

手書きの手間を削減し、記入間違いやタイマーセット忘れによる時間管理ミスを防止します。

 

 

スケジュールラベル・システムアラート(例)


 

臥床採血には「タブレット」がオススメ!

 

 

 

採血台から離れた場所で採血する臥床採血


安静な採血を必要とする臥床採血は、他の患者様より採血に時間がかかるので、順番より早く安静用ベッドへ誘導する配慮を行うことがあります。

指定時間が経過した後は、そのままベッドで採血を行います。

 

通常、呼出し・患者照合・採血注意事項の確認は、採血台ごとに設置した職員用端末で行います。

臥床採血の場合、ベッドでの採血のため、採血台端末による各作業を行うことができません。

 

 

 

「タブレット」で、採血台から離れた場所でも、安全な採血をサポート


RInCSでは、採血台端末と同じ機能を有したWi-Fi式タブレットを用いることができます。

Wi-Fi方式のため、ベッドサイドへの持ち込みができ、採血台と同様の作業が可能です。

 

呼出し・患者照合・採血注意事項の確認が可能となり、ベッドサイドでも安全な採血が実施できます。

 

 

 

 

 

 

オーダーが無い患者様の採血には「ダミーオーダー機能」

 

 

 

整理券での運用ができないオーダー無し採血


薬品開発のデータを取るための治験採血では、製薬会社が持ち込む採血管を用います。

また、研究用採血は、伝票を用いて採血の指示が出されることが多くみられます。

 

どちらの場合も、電子カルテに検査オーダーが無いため、整理券が発行できず、口頭で呼出しを行うことになります。

 

 

 

「ダミーオーダー機能」により、整理券発行・呼出し・患者照合が可能に


RInCSでは、検査オーダが無い患者様にも、整理券発行と採血台端末の操作をするために、ダミーオーダーを生成することができます。

 

通常の採血受付と同様、受付順に整理券を発行し、外待ちモニターによる番号呼出しが可能です。

採血台の端末操作や患者照合に必要なラベル(バーコード入り)は、採血管準備装置から発行されます。

 

 

 

 

 

採血を優先したい患者様には「優先受付機能」

 

 

 

採血を優先させたいが、他の患者様からクレームがあることも


外来採血では、採血の受付をした順番に呼出しと採血実施を行いますが、優先的に一部の患者様の呼出しや採血を実施する場合があります。

受付順と採血順が異なった時、患者様からのクレームが発生することがあります。

 

また、多くの施設では、該当する患者様のトレイに、受付職員が「優先」の札を入れ、採血職員に伝える運用をしています。

 

 

 

「優先受付機能」で呼出しトラブルを防止


RInCSでは、受付時に優先設定した患者様には、一般の方と異なる番号帯の整理券を発行します。

優先の患者様の番号は外待ちモニターには表示されず、順番をめぐるトラブルを防ぎます。

 

優先の患者様のトレイは、一般のトレイと区別できるよう、採血管準備装置の「優先排出口」から発行されます。

上位システムからの情報やRInCSに登録している患者様の注意事項から、自動的に優先扱いにすることもできます。

 

 

 

 

 


業務効率化に役立つ「糖負荷モード」「タブレット」「ダミーオーダー機能」「優先受付機能」をご紹介しました。

イレギュラー運用こそ、システムによる効率化で、採血業務に集中できる環境を整えてみるのはいかがでしょうか。

 

 

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