独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院様
バーコード照合で採血管取違いリスク防止&運用を止めない採血管準備装置で安心安全
医療法人社団武蔵野会 新座志木中央総合病院様
402床(一般病棟)/2019年8月より稼働
医療法人社団武蔵野会 新座志木中央総合病院様(外部サイトリンク)
採血室の統合/患者様への情報提供/採血管準備の自動化/採血にかかわる実績データの収集
採血管準備装置i・pres fine/採血業務支援システムRInCS/採血業務指標化システム/採血ファニチャ
検査科 科長代理 服部 直行様
※部署名、役職名は取材当時のものです。
新座志木中央総合病院様は、2015年より病院建物の増築工事を開始。それに伴い院内全体の内部レイアウト変更も順次計画されている中で、臨床検査科からの要望の一つとして採血管準備装置の導入を視野に入れた採血室の拡張に取り組まれました。2019年8月に採血管準備装置、採血業務支援システム、採血業務指標化システム、採血ファニチャをご導入いただきました。
服部様:拡張前の採血室は、同時に2名採血を行える採血室と1名ずつ採血を行う採血室の2部屋が存在していました。お互いの採血室は部屋のある場所が離れていたため、情報共有が即座に行えず、一方の採血室に患者様が集中したり、採血困難時のバックアップなどもうまく行えない状況でした。同時に2名採血ができる採血室は隣り合った患者どうしの距離も近く、仕切りなども無かったため、個人情報の保護も難しい状況でした。
番号による患者呼び入れは行っていましたが、待ち人数やおおよその待ち時間などの情報を提供することができず、採血患者数が多くなる時間帯や時期では患者様や医療スタッフからの問い合わせも多くなり、その対応にも苦慮していました。
採血管は患者様が採血台に着いてから検査指示を確認し採血実施者が準備する作業となっていたため、採血開始までの手間と時間もかかっていました。採血者数の実績調査も手間のかかる作業となっていました。
採血業務指標化システム導入から2年6ヶ月後には、患者一人当たりの平均採血時間が176秒から132秒となり25%短縮されました。このデータは、2019年8月と2022年2月を比較した結果です。過去の穿刺部位、使用針、血管情報、刺し直し情報等の穿刺情報を参照することで、採血前の確認作業の時間や刺し直しする回数が減少しました。
服部様:採血業務支援システムの導入により、患者受付から検査項目参照、採血管の照合までの業務がスムーズに行える様になり、採血に携わるスタッフの業務軽減を図ることができました。採血室をシステム化したことで患者1人にかける時間が短縮され、待ち時間軽減として効果も見られています。患者様からは待ち時間が減った事で喜びの声が聞かれるようになりました。待ち人数、おおよその待ち時間を見やすく表示できるようになった事は患者サービス向上へと繋がったと思います。
服部様:採血室の拡大をすることが出来ましたが、当院では建物の構造上の都合もあり、最大4人の採血を同時に行える程度の広さとなっています。部屋面積の都合上、採血管準備装置はコンパクトで、採血管補充などの作業のために必要な空間がよりコンパクトなものを考え、i・pres fineへと決定しました。
採血管準備装置の導入により、採血の受付後速やかに採血管が用意されるので、採血に携わるスタッフの業務負担軽減に繋がっています。検査項目と採血管があらかじめ決められたルールのもと正しく準備させるので採血管間違えの事象がほぼ見られなくなりました。病棟採血の採血管準備を前日に行っていますが、大量に採血管を準備する作業においても採血管間違えがほぼ見られず、その点でも業務軽減を図れています。
服部様:指標化システムも同時に運用開始となり、採血室の稼働状況がデータとして得られ蓄積することで、現状の採血に携わっているスタッフの日々の頑張りや、今後の課題など具体的に評価できる環境が整ったと思われます。今のところ、データの収集を行い、どのような視点でのデータ解析が当院にあっているのかを探っている段階であり、小林クリエイト株式会社の担当者様には多くの事を教えていただいてます。
服部様:システムを使用してゆくと出てくる新たなニーズに対応したバージョンアップや、導入システムでも実現可能な仕様変更、また、それらの情報提供をお願いします。
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