小林クリエイト株式会社の会社概要や医療・健診事業の事業概要・製品・サービスがご覧いただけます。
世の中に流通している多くの商品には、バーコードが表示されており
バーコードにはその商品ごとに付与された商品コード(GTIN)が記載されています。
医薬品や医療材料、医療機器の場合は商品コード(GTIN)だけでなく、安全な利用とトレーサビリティのため
有効期限、ロット番号といった情報も管理する必要があります。
そのため、バーコードは薬機法に基づいてGS1標準バーコードの表示が義務付けられています。
本コラムでは、GS1標準バーコードの基本的な内容を解説いたします。
GS1標準バーコードは、1つのバーコードシンボルで商品コードの有効期限、ロット番号、数量
といった情報の表示をすることができます。
それぞれの項目はアプリケーション識別子(AI識別子)によって区切られており、
後に続く情報の種類を判別することが可能です。
・医薬品等の誤使用と事故の防止
・トレーサビリティの構築
・照合と記録に要する作業負担の軽減
▼利用シーンの一例
①投薬時に薬剤のGS1標準バーコードを読み取り
処方オーダー内容と相違がないか照合し、有効期限内であるかを確認することで誤使用を回避する
②医薬品・医療材料・機器の入荷・払い出しの際にGS1標準バーコードを読み取り
入荷時に発注データと照合し、有効期限やロット番号情報とあわせて院内在庫データに登録する
GS1標準バーコードは複数種類があり、それぞれ特性と表示できる情報が異なります。
バーコード種 | イメージ | 表示単位(※) | 表示情報 |
GS1-128 | 元梱包装 | 商品コード・有効期限・ロット番号・数量 | |
GS1 Databar 限定型 | 調剤包装・販売包装 | 商品コード | |
GS1 Databar 二層型 | 調剤包装・販売包装 | 商品コード | |
GS1 Databar 限定型合成シンボル | 調剤包装・販売包装 | 商品コード・有効期限・ロット番号・製造番号 | |
GS1 Databar 二層型合成シンボル | 調剤包装・販売包装 | 商品コード・有効期限・ロット番号・製造番号 | |
GS1 Data Matrix | 調剤包装・販売包装 | 商品コード・有効期限・ロット番号・製造番号 |
(※)表示単位の内容は以下の通りです。
調剤包装・・・医薬品が個包装された状態の最小単位
販売包装・・・販売されている状態の包装単位
元梱包装・・・販売包装を箱詰めした状態の包装単位
二層型バーコードは、長い商品コード情報を二層に分けて表示するバーコードです。
二層にすることで、限られたスペースでも商品コードをバーコード表示することができます。
合成シンボルは、一次元バーコードと二次元コードを組み合わせたもので
限られたスペースで、多くの情報を表示することができます。
GS1標準バーコードは、どんなバーコードリーダーでも読取できるわけではありません。
QRコードのような、二次元コード読取りに対応した機種でしか読み取りできないバーコード種もあります。
また、GS1標準バーコードを読み取った際に、システムにスムーズに入力できるよう
読み取ったデータを編集することができる機種もあります。
▼データ編集の例・・・AI識別子ごとにカンマ区切りを付与する
編集前 (01)12345678901234(17)231231(10)123456
↓
編集後 12345678901234,231231,123456
GS1標準バーコードを快適に利用するためには、システム環境や運用に合わせて
バーコードリーダーを選定する必要があります。
弊社は10社以上のバーコードリーダーメーカーと取引があり、
お客様の運用や課題・ご要望に合わせて、機器選定とご提案が可能です。
GS1標準バーコードの読み取り改善や、そのほかバーコード読取り関連でのお困りごとがありましたら
お気軽に弊社までお問い合わせください。
弊社バーコードリーダーのラインアップをチェック!
デモ機のお貸出も可能です。
実機で読み取りを確認されたい方はぜひご依頼ください。
あわせて読みたいお役立ち資料