社会医療法人三栄会 ツカザキ病院様
部門連携の強化&業務効率化!処置室採血の運営体制変更とシステム導入で実現
医療法人藤田会 西武川越病院様
療養型病院/268床/埼玉県川越市
リストバンド発行パッケージFreeni(※)
患者照合用リストバンドE-ブレス
(※)リストバンド発行パッケージは電子カルテシステム等の上位システムとの連携をせず
無料ソフトを利用して専用のプリンタでリストバンド発行を実現する製品です。
経営企画室 室長 伊藤 俊輔様
看護部 医療安全担当看護師長様
西武川越病院様は多くの療養型病院と同様、電子カルテシステムなどの病院情報システムが導入されておらず、患者照合用のリストバンドを発行する環境がありませんでした。療養病棟のため注射などの処置が行われることが多くないものの、患者様と患者属性の紐づけが行われておらず、回診の際の患者照合には不安がある状況でした。
電子カルテシステム導入は検討をしているものの、まずは患者照合リストバンドの導入によって医療安全レベルの向上を図りたいという考えにより、電子カルテシステムが無くてもリストバンド発行ができる製品を採用していただきました。
以下、お話を伺った経営企画室 伊藤室長と医療安全担当看護師長様のコメントを掲載いたします。
リストバンド発行パッケージを導入後、全ての入院患者様にリストバンドを装着しました。当院では入院されている患者様の性質上、コミュニケーションが困難なことも多く、以前は患者照合の場面では
・回診時は看護師がベッドサイドの名札や食札用紙の氏名を見て確認
・離床時は看護師の記憶(患者様の顔など)頼り
ということが常態化しており、状況によっては看護師が確信をもてず、確認に時間を要するケースも発生していました。患者様と患者情報がリストバンドによって紐づけされたことにより、このような不安は大きく低減されることとなりました。
当院では20対1の人員体制基準を採用しており、状況次第では看護師1名で多くの患者様を担当することもあり、負担が大きくなることもあります。特に経験の少ない新人看護師は大変だったと思います。リストバンド装着により、患者照合にかかる精神的負担だけでなく、確認に要する時間も短縮することができました。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、職員が出勤できない状況となった際は、別病棟へのヘルプ対応をするケースが頻発しました。看護師が普段担当していない患者様を見るということで、リストバンドによる患者様と患者情報の紐づけは、スムーズな看護業務を行ううえで必須のものとなりました。
リストバンド運用の開始後、回診や配薬の際はリストバンドのお名前を確認するという手順が定着しました。以前は看護師がベッドネーム等を見て確認していたのですが、手順の定着によって患者様にも変化が生まれました。回診の際、認知症の患者様が自分でリストバンドを見せるようになり、発語の頻度も増えたというケースが見られました。これはリストバンド導入前には想定していなかったことでした。
当院では、現在電子カルテシステム等の病院情報システムが導入されていませんが、将来的には電子カルテシステムの導入を検討しています。その際には看護記録の入力など、業務が大きく変化することが想定されます。電子カルテが導入された際に、スタッフや患者様が少しでもスムーズに新システムに対応できるよう、まずはリストバンド運用に慣れることができたというのも導入効果のひとつかと思います。
リストバンド運用を始めるにあたり、他社製品とも比較・検討しましたが、最終的に小林クリエイト様のリストバンド発行パッケージを採用しました。
検討に際して重要視し、採用の決め手となったのはリストバンドの品質でした。リストバンド発行パッケージは特長が異なる複数のリストバンドに対応しているとのことで、各製品のサンプルを試したところ、リストバンド『E-ブレス』が抜群に柔らかく、患者様の皮膚トラブルの心配がある中、導入に踏み切る後押しになりました。一か月ほど試しに装着し、入浴や手洗い・アルコール消毒にさらされても劣化がみられなかったため、長期入院となる療養病棟で使うのに最適と判断しました。
<リストバンド E-ブレス>
また、パッケージに含まれるリストバンド発行ソフトは無料利用可能なフリーソフトということで
低コストで導入開始できるため、検討開始から試用、導入開始まで時間をかけずに進めることができました。
リストバンド発行ソフトの今後のバージョンアップで、さらなる利便性の向上を期待しています。
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